昨年、創立二十周年の西来大学は、中山大学前副学長の呉欽杉教授が学長に就任しました。南華大学は陳淼勝学長の努力により体育館の建設工事を開始しました。完成すれば大学の師弟全員が室内運動場を利用することができるようになります。佛光大学は、創立十周年の際の翁政義前学長の積極的な校務推進に感謝しおります。また、光栄にも前教育部長楊朝祥氏が学長を引き受けてくださいました。十月には、西来大学は齊邦媛教授に文学名誉博士の学位を授与し、十二月には単国璽枢機主教にも名誉博士の学位を授与しました。キリストも仏陀も共に喜んでいると私は思います。百万人の愛の心によって作られたこの大学は、「佛光山百万人興学記念館」の完成後には、百万人が共に大学建設を願ったとういう記録が残るでしょう。
文化面についてですが、『人間福報』は創刊以来「新知、生活、善美、浄化」の目標に従ってやってきましたが、もう十年になります。読者、檀家信徒の支持や社会各界の励ましの下、これからもまた数十年、社会のために発言できると自負しています。
六十年前、私は擬人化した語り口調で仏門の法器を紹介した『無声息的歌唱』(邦題『声なき歌』)を出版しましたが、昨年、香海文化(出版社)によって再び出版されました。有鹿文化(出版社)は私が講じた内容を整理して『般若心経的生活観』と『成就的秘訣:金剛経』を出版しましたが、一週間でベストセラーになりました。鳳凰出版センターが発行した『捨得』『厚道』及び、劉長楽先生との対話『包容的智慧二:修好這顆心』(包容の智慧二:この心をよく修めよ)なども多くの反響が得られました。文字は仏法を時代と共に進歩させ、その時代の人心のニーズに合わせることができると言えましょう。
この一年、社会各界の人士、学者・専門家、大徳など、数え切れないほどのお客様にお会いしました。お客様がいらっしゃる時は常に快くお出迎えし、お帰りの際はお見送りしています。その中に、昔私に従って仏法を学んだ慈芳(孫阿杏)、慈音(楊春蓮)、慈智(陳秀足)もいました。一九五三年、彼女達は私が宜蘭から高雄に来て説法していた時、私と一緒にずっと仏道に励んでいましたが、数十年会っていませんでした。しかし、私はまだ一人ひとりの名前を覚えていました。五十年前、当時私は宜蘭の念仏会に気を配りながら、高雄の仏教堂を準備するために南北を奔走していました。その時、彼女達はまだ若いのに俗務を離れ、草創期の高雄仏教堂の手伝いをしてくれ、本当に有り難かったです。彼女達は高雄仏教堂創立の歴史の証人でもあります。
今年、「佛光祖庭」の宜興(中国江蘇省)大覚寺の第二期建設が完了する予定です。高くそびえる大雄宝殿には玉仏を祀り、両側には香木の宝塔と東方瑠璃世界、西方極楽浄土の玉彫りがあります。寺院は獅山、鯨山と元宝山の間にそびえ、雲湖と竹海に囲まれ、雄大さと江南の美しさを融合しており、私は特
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